AMR活用事例:エレベータと連携して複層階工場内で搬送

エレベータや小荷物専用昇降機と連携する製造現場向け自動搬送ロボット

小荷物専用昇降機

コンパクトベアー(ダムウェーター)

エレベータ

複層階工場

環境地図の切り替え

AspinaAMRによる搬送作業の自動化は、単層階の工場にとどまらず、2階建てや3階建てなど製造現場が複数階に分かれる工場でも、エレベータや小荷物専用昇降機と連携することで実現可能です。

小荷物専用昇降機コンパクトベアーとの連携例

コンパクトベアーとは

クマリフト株式会社の「コンパクトベアー(ダムウェーター)」は、人が乗らない小荷物専用の昇降機です。そのため、かご内の安全対策が不要で、荷物用エレベータと比較してローコストで手軽に設置が可能です。AspinaAMRと連携することで、複数の階をまたいだ縦方向の搬送自動化が実現します。

AspinaAMRと連携するには

AspinaAMRとコンパクトベアーとの連携システムは、以下の主な3要素で構成されます。

  • AspinaAMR
  • コンパクトベアー
  • 連携管理用PLC(シーケンサ)

PLCは、AMRからコンパクトベアー前に到着した情報を受け取ると、コンパクトベアーに対してかごの行き先階や、扉の開閉を指示します。コンパクトベアーはその指示に従い動作し、完了後はPLCに応答を返します。このようにしてAspinaAMR、コンパクトベアーがPLCを介して連携動作を実行します。

※ コンパクトベアーは荷物専用のため、AMR運行時の乗用エレベータかご内での安全対策相当は軽減となりますが、廊下などの人との共用部分での運行に関する安全対策は十分に行ってください。

※ AMRとPLCを利用した連携動作や構成の詳細については、お気軽にお問い合わせください。

エレベータと連携して多層階の搬送を自動化

エレベータ連携による自動化の拡張とメリット

作業者が複数フロアにわたり搬送業務を行う場合、エレベータの待ち時間や空の台車の移動など、人手不足によって高止まりする人件費が無駄にかかってしまいます。加えて人が乗るエレベータでは、安全対策やサイズの関係から高コストになりがちです。

AspinaAMRとクマリフト株式会社のコンパクトベアーという2つの自動機の連携により、小荷物専用でコストを抑えて設置でき、フロア内の横動線に縦動線を加えることで自動化工程範囲を広げ、日夜を問わず、まさに”縦横無人”な搬送工程を実現します。