高温になる熱処理工程をAspinaAMRで搬送自動化し、30時間/月を削減

- 導入先:シチズンファインデバイス株式会社
ファインプロセッシング事業部様 - 業界:超精密デバイスメーカー
- 焼入れ炉周辺は夏場37℃を超える高温環境
- 約8kgの洗浄カゴ搬送作業の繰り返しが、作業者の負担に
- 搬送作業の自動化による作業環境改善が課題
- 主な導入製品:AspinaAMR85L
- 焼入れ炉周辺の搬送を自動化し、搬送作業を30時間/月削減
- 搬送の負担を軽減し、作業環境改善に貢献
超精密デバイスメーカー シチズンファインデバイス株式会社様のご紹介
シチズンファインデバイス株式会社は、自動車用を主とした精密切削加工部品・水晶デバイス及び関連製品・セラミックス部品などを中心に生産・加工しており、多様性のある事業製品を展開しています。
これらの製品を支えているのは、当社が長年培ってきた精密切削部品加工技術・薄膜技術・脆性材加工技術・組立技術・封止技術と いった独自のコア技術です。また、独自性を保つために自社開発による製造設備を使用しています。

ファインプロセッシング事業部について教えてください
ファインプロセッシング事業部は、時計部品製造技術で培ってきた超精密、小型金属加工技術のノウハウを生かし、保有台数が国内トップクラスの自動旋盤を使い、年間3億個にのぼる高品質な自動車部品を量産しています。
また、お客様のニーズに答えられる内製生産設備も保有し、熱処理、表面処理、機能検査等一貫生産体制で多様な材質、加工に対応をしています。

AspinaAMR導入前の課題はどのようなものでしたか?
私たちが担当する熱処理工程では、夏場になると焼入れ炉周辺の通路温度が37℃を超えることがあります。
工程では8kgほどの洗浄カゴを運搬する必要があることからも、作業者にとって大きな負担になっており、作業環境の改善が課題でした。
また事業部では、10年先を見据えた機械化・自動化構想があり、その一環として搬送工程の改善を検討していました。
AspinaAMR導入の決め手は何でしたか?
自動搬送ロボットの導入に向け、何社か検討していましたが、AspinaAMRを選んだ決め手は「安心感」です。
シナノケンシさんは100年以上の歴史を持つ企業です。さらに、モータ事業で培われた技術力があり、アフターサービスも充実していました。そうした点から、安心して導入できると感じました。
もちろん、私たちの工程の作業内容と、AMRの搬送重量やサイズ感がマッチしたことも決め手の一つです。

AspinaAMRをどのように使用されていますか?
現在はスモールスタートとして、焼入れ炉3台分の品物を、洗浄工程へ搬送する作業を自動化しています。
作業者が使いやすいように、LED表示灯や、やぐらの増設、操作ボタンの追加を当社で行っています。
導入にあたっては、現場の作業者に、AMRと一緒に働く環境に慣れてもらう期間をおよそ2か月設け、現場からのフィードバックを受けながら最適な方法の検討に取り組みました。
また、サポートも充実しており、何か困ったことがあればすぐにシナノケンシさんに連絡して情報共有し、対応策をいただきながら、よりよい運用を進めています。

AspinaAMRを導入してどのような効果がありましたか?
現在は昼勤・夜勤の時間帯で、1日14時間程度稼働させています。
AMRの導入によって、月あたり約30時間分の搬送作業の時間を他業務へ振り分けられるようになり、生産性向上につながりました。
何よりも現場からは、「重量物の運搬負荷が大幅に軽減された」という声が多く寄せられており、当初課題であった作業環境の改善に貢献してくれています。

AspinaAMRの評価を教えてください
AMRとパソコンが接続されていない状態でも、プログラム実行ができる点が使い勝手が良いと感じています。
また、マッピングのしやすさや走行精度の良さも評価しています。一度設定したコースを同じように走行してくれるので、人とAMRの動きが一定になり、作業を分担しての運用もしやすく、効率化につながっています。稼働も非常に安定しており、停止することなく運用できています。
今後の展望
現場の作業者から、AMRを任意のタイミングで呼び出したいとの要望が多く出てきたため、オプションの遠隔操作アプリを導入し、離れた場所からAMRを呼び出せるように機能を拡張したいと考えています。
合わせて、2台目のAspinaAMR導入と自動充電オプションによって、稼働エリアの拡大と稼働時間の延長を図り、さらなる生産性向上を目指していきたいです。