ASPINA電動ロボットハンドQ&A(ユニバーサルロボットとの接続方法)#2

ユニバーサルロボットでロボットハンド設定はどのように行いますか?

設定方法についてご説明します。

ユニバーサルロボットの操作用ソフトウェア「URCaps」での設定について説明します。
チャプター1ではURCapsの導入と初期設定について、チャプター2はツールI/O、チャプター3は通信制御についての説明です。

  1. URCaps導入方法
  2. ツールI/O
  3. 通信制御

1. URCaps導入方法

1.1. 設置とインストール

・ロボットへの取り付け

・接続ケーブルの配線

ロボットハンドの設置とインストールのイラスト

・URCapsをダウンロード

・ロボットにインストールする

URCapsダウンロードのイラスト

1.2. 設置設定

設置設定画面で「通信の有効/無効」や「ツールI/Oの有効/無効」を選択

URCaps設定画面#1

1.3. プログラムへのコマンド追加

URCapsのメニューからコマンドをタップ

  • ツールI/O操作の場合「ARH Tool I/O」
  • 通信操作の場合「ARH Communication」
URCaps設定画面#2

1.4. コマンドの設定

コマンド画面をタップして調整

URCaps設定画面#3

2. ツールI/O

ツールI/Oでできること

ロボットハンド操作

  • デジタル接点信号オンオフによるハンド開閉操作
  • グリップエラー信号を監視しての把持動作チェック

2.1. ツールI/O制御

ツールI / Oでロボットに接続する

図のように、専用ケーブルでロボットツールI/Oとロボットハンドを接続します。
専用ケーブルのピン配置と機能は以下の通りです。また、ロボットグリッパーの入力/出力信号の割り当てと信号機能も示します。(工場出荷時の設定)

ツールI/Oの説明イラスト1

ツールI/Oでのロボットハンド操作

ツールI/Oの説明イラスト2
ツールI/Oの説明イラスト3

2.2. パターン選択

パターン番号を選択

・デジタル出力0,1のオンオフを選択

・信号を受けてハンドが開閉動作

・開閉位置や運転速度はWindowsPCとロボットハンド専用アプリケーションで事前に設定

デジタル出力0デジタル出力1
パターン1LL
パターン2HL
パターン3LH
パターン4HH
パターン設定画面1

2.3. 設定項目

待ち時間設定

・ハンドが把持してからアームを動かすように時間を調整

・待ち時間を0にすれば、ハンドの爪先を動かしつつアームを上下に動かすことも可能

パターン設定画面2

把持チェック

・ハンドが出力するグリップエラー信号をデジタル入力で監視

・ワークの把持に失敗すると、ポップアップを表示してロボットを停止

パターン設定画面3

3. 通信制御

通信制御でできること

  • 爪位置、把持力、動作速度を通信で設定
  • 状態照会コマンドによる把持動作チェック

3.1. 接続

eシリーズの接続

  • eシリーズはツール先端のアナログ端子を通信端子に設定

通信インターフェース

  • ボーレート:115200[bps]
  • パリティビット:偶数
  • ストップビット:1
通信制御イラスト1

CBシリーズへの接続

通信制御イラスト2

3.2. 設定項目

通信制御イラスト3

3.3. 設定内容

Position

ハンド目標位置

・全開は0%、全閉が100%

・爪先位置を0~100の分解能で指定

通信制御イラスト4

TorqueとSpeed

把持力と動作速度

・速度:10~400%

・出力トルク:15~100%

通信制御イラスト5

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